【column】溜まりがちな紙類を見やすく管理!書類整理術

2025.09.11 | 収納・整理

片付けのプロである“美収納コンシェルジュ”園藤ふみさんのお宅にお邪魔し、「収納」のコツを伝授してもらう連載企画。
3回目となる今回は、郵便物や子どものプリント類、取扱説明書など、ついついため込みがちな書類を、上手に整理する方法について教えていただきました。

期限があるものは目の付くところに!

「書類」といっても、いろんな種類があります。日々増えがちな書類や紙類は、種類に応じて収納する場所やルールを決めておくと「大切な書類が見つからない」「書類があふれて収集がつかない」などで困ることはありません。まずは返事をする必要があるもの、提出期限があるものは、よくいる場所で、なおかつ目に付くところに置いておくと忘れませんよね。

園藤家ではキッチンの壁に、シルバーのマグネットボードを設置し、そこに「期限のある書類」「常に目にしておきたい書類」などを貼っていました。

そもそも園藤家は「独立キッチン」なので、リビングなどからは直接見えない間取り。マグネットボードを設置した壁も、キッチン内に入らないと見えない場所にあるので、来客の目に触れる心配もありません。

でも、対面やオープンキッチンのご家庭だと、見えない場所を探すことが難しいかもしれません。その際は、「冷蔵庫に貼るファイルケース」など、書類をコンパクトに隠しながら収納できるグッズを利用すれば、すっきり整理できそうです。

見る頻度が高いものは、よくいる場所に

「毎日チェックする」もしくは「たまにだけど見ることがある」ような閲覧頻度の高い書類は、使用する人がよくいる場所に置くのがベスト。園藤さんは「家事をしながら思い立ったときにサッとチェックできる」という理由からキッチンを選択。食器棚の中に、書類を入れたクリアファイルを収納していました。

食器棚に収納されていた書類は「学校関係」「学校成績」「仕事関係」「領収書」「名刺」。スペースが限られているので定期的に見直し、量を調整しているそうです。
第2回目の「キッチン収納」の記事中で、シンクの近くに薬を収納していたのと発想は同じ。利用する人が使いやすい場所に置くのが、収納の基本だということがよく分かります。

家族で共有しておきたい書類の収納

今まで紹介した書類整理は「よく見る人が使いやすいように」という視点で収納されていました。でも、書類には取扱説明書や保険関係など「家族で共有しておきたい」ものもありますよね。そういう書類は家族全員が手に取りやすく、分かりやすく管理されていると便利です。

園藤家のリビングにあるキャビネット。上の開き戸を開けた、左側にある白いファイルボックスに重要書類をまとめています。

ジャンルごとにインデックスをつけ、個別フォルダに収納。見やすさはもちろんのこと、出し入れもしやすいので、更新時、書類の入れ替えなどもスムーズです。

もちろん、定期的な見直しは必須。必要のない物は処分して、書類をためないように心がけましょう!

取り扱い説明書は、頻繁に見る頻度が少ないので、リビングでなくてもOK。園藤家は収納庫に置いていました。

取材ライターのつぶやき

今回は何かと溜まりがちな書類、紙ものの整理収納術を紹介しました。園藤さんの書類収納を見て気が付いたのは、「すでにコンパクトな量になっている」ということ。日々届くダイレクトメール、学校関係のプリント、レシート…収納する前に「要る・要らない」という取捨選択をし、本当に必要なものだけが、見やすい場所に収納されていました。優柔不断で「後で見よう」「とりあえずとっておこう」と、決断を後回しにしがちな取材スタッフは、まず必要のない書類を片っ端から捨てることから始めます!

今回のSpecialist 園藤ふみ(えんどうふみ) さん

美収納コンシェルジュとして個人宅の片付けや行政、企業への収納サービスを提供。相談者の悩みから部屋を一新するサービスの利用は、依頼やリピートだけで600件を超し、行政や企業の収納セミナー受講者数は3,500名を超えている。
各種メディア、企業イベントへの出演、寄稿依頼などの実績もあり、2015年に「男前収納でキレイになる片づけのコツ」(きずな出版)を出版。


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